読者のお便りから(1)

 学級通信の裏に連載してきた自伝シリーズのストックがつきた。それまでは一度人目に触れたものを点検して発行すれば良かったが、これからはそういうわけにはいかない。窮余の策として読者の方の感想を募集(偉そうに!)したところ、さっそくお返事をいただきました。それをご紹介して鋭気を養いたいと思います。10通ありました。
                           
 メルマガの方、毎週興味深く拝見しております。私は都内の大学院に通う27歳の男です。私は大学に入学したのが現役の人より4年遅れたので、まだ修士課程の一年生です。なぜ4年遅れたかというと、単に勉強しなかったからです。現在、司法試験受験のため目下勉強中です。           
 私は親のすねかじりのため、このメルマガを読むと、ぱーこさんには頭が上がらないなとつくづく感じている次第であります。  それにしても、ぱーこ先生の教え子さんたちはつくづく幸せだなあと思います。なぜなら、人間の本質や生きてく上で大切なことを教えてくれる先生なんてめったに出会うことは出来ないと思うからです。いや、自分の弱さを不特定の人たちに暴露できる人自体めったにいないのではないでしょうか?
 私としては、小笠原での教員時代、東大での学生生活にも興味はありますが、奥さんとの出会い、結婚生活、そして、実際に結婚してみて思ったぱーこさんの結婚に対する考え方などにも興味があります。            では、これからもメルマガの方、頑張って発行してください。私のように毎週楽しみにしている読者のためにも。
 
 感想ありがとうございます。司法試験受験はたいへんきびしいものと聞いています。勉強できる環境にある方にはどんどん勉強していただいて、世ため人にために役立っていただきたいと思っています。

 私の貧乏暮らしは、時代の要請です。私と同時代の人は多かれ少なかれ似たようなものでしょう。どんな環境でもその環境に応じた困難がありますそれにどう対したかでその人が決まるのではないでしょうか。

 『奥さんとの出会い、結婚生活、そして、実際に結婚してみて思ったぱーこさんの結婚に対する考え方』は是非扱いたいネタなんですが、なにぶん当の相手が生きておりまして「ちょっと、私のことなんか書かないでよね」と言っております。毎日更新している伝言日誌には時々ネタにしています。妻は見ていない、と思います。人の手紙は見てはいけない、と固く思っている様子で私のところに来たハガキの文面も見ていないようです(少なくとも、私のいるところでは)だから見ていない(とうことになっいる)のかも知れません。私もそこのところは深く追求しません。私も妻の郵便物に対して同じ態度を取っています。

 私小説作家とかあるいは芸能人の方とかはここら辺はどうなっているんだろう、と常々考えています。どうなってもかまわないから本当のことを書いておきたい、という野望が生じることはあります。自分のことに関してはいいんですが、妻とはいえ他人なので、自分が世話になっている他人に不愉快を与えてまでするようなことだろうか、というところで考えは進みません。

 『私のように毎週楽しみにしている読者のためにも』
こういうことばに嘘や社交辞令はないと思っています。利害関係がまるでないので。偽りなく人から認められ期待されるのはうれしいものです。やる気がでます。

 
 お久しぶりです。お元気ですか?                  
 近頃やっと暖かくなりほっとしています。一昨日なんと桜が満開になっているのを目撃しました。(何十本かあるうちの3本だけ)←??寒いと気持が荒みますものです。自伝シリーズ、いつも楽しく、というよりは身に染みて心が痛い   のですが拝見しております。一番最後でいいので是非「私の高校演劇部顧問時代」をお願いします。
  あと、他の部活の顧問もされてましたよね? そちらも希望します!

質問は                                                                                                 
  ・好きな音楽、ミュージシャン                                                           
  ・好きな映画、監督、俳優、その他スタッフ                                    
  ・好きな俳人歌人                                                                           
  ・好きな作家                                                                                      
  ・好きな美術作家                                                                               
  それぞれ「どんなところが」というのも知りたいです。                  
                                                                                                                
  近頃はばたばたと忙しく、映画も全く見ていません。                        
      オススメがあれば教えてください。                                                    
  (アメリ見たい……)                                                                        
  ではお元気で。さようなら                                                              
                                                                                                                   
 この方は面識ある大人の女性です。仕事関連でのお知り合い。といってもお会いしたのは5回ほどだと思います。名刺代わりに読んでいただく、という自伝シリーズの本来の主旨そのままの読者さまです。

 高校演劇部時代はいずれぱーこシティにアップしようかと考えています。これは私の側から見たものと部員諸君が経験したものはずいぶんちがうはずですから、みんなでワイワイ作っていくようなのができたらいいな。舞台脇でキスしてたのは誰だ!まったく。

 もう一つの顧問は映画クラブです。もう10年やりましたから、この記録はもうじきアップする予定。メールマガジンにするか、サイト内にリンクを貼るかは検討中。記録主体になるので、私の自己満足になると思われます。

  質問にお答えします。 

  ・好きな音楽、ミュージシャン
   演歌関連を除いてはたいてい聞きます。ジャンルにこだわりはありません。今は椎名林檎さん。出産後復活するというので楽しみです。持っているDVDはモーニング娘。のが1枚だけ。60年代70年代のロックは懐かしくて結構聞きます。今日は原ぼうの東京タムレを購入予定。

  ・好きな映画、監督、俳優、その他スタッフ
   監督にややこだわっています。俳優は名前と顔が一致しません。スタッフはよくわかりません。次のリンクを参照してください。   

    映画批評空間-シネマスケープ

  ・好きな俳人歌人
   芭蕉別格として、蕪村より一茶、完成された美意識より破綻した未完成、井上井月-尾崎放哉-種田山頭火とくる放浪破綻者、そういうのにあこがれます。歌人はよくわかりません。大林明彦、成瀬 有(いずれも元職場同僚)

  ・好きな作家
   最近本を読んでいません。夏目漱石芥川龍之介大江健三郎村上春樹吉本ばなな梶井基次郎カフカ、なんかは結構よく読みました。
   
  ・好きな美術作家
   すみません。よくわかりません。

  ・おすすめ映画(まだ見ていないので自分に勧めている)
   ヘドウィッグ アンド ザ アングリーインチ
   怒りの1インチ、ってすごそう。(予告編はみました)

  お便りをもらうまで、読んでくれているんだ、と意識していませんでした。あらためて、そうだった!と思いいたった次第です。今後もよろしくです。

 2002.3.21

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 あとがき:始めての読者アンケートのお答え号。もっとあっさりいくと思ったらけっこう色々考えて時間がかかりました。だんだん展望も見えてきました。これはもう少し続けます。しばらく不定期に発行します。